ユミと涼




ユミと涼のお花畑デート
はしゃいでいるユミちゃんが可愛いです…涼君は男の子だけど花冠が似合いますね…誰かと違って…(笑)
あれ、イザークの機嫌が悪そうだぞ(汗)

mママさまがストーリーもつけて下さいました。

今日は快晴。雲ひとつないお天気。昨日の雨が嘘のようだ。「あら…ユミ。美味しそうにできたじゃない。」と出来上がったサンドイッチをみてお母さんが褒めてくれた。「ほんと…はじめてにしてはよくできたわね。ユミちゃん」涼の母親の千津美も褒めてくれた「えへへ…そうかなー」私ははじめて作ったサンドイッチを満足そうにみつめた。今日は、大好きな涼君とはじめてのデート。涼君の学校が春休みを利用して母親の千津美と遊びに来てるのだ。サンドイッチが出来上がるまで涼は父イザのから剣の手ほどきをうけていた。やがて涼と父イザ…そしてバラゴが剣の特訓が終わり部屋に戻ってきて…ユミは嬉しそうに涼をみつめ…涼も優しくみつめ返した。…(不機嫌な顔が…益々ひどく歪んできた。)そんな父イザにユミがトコトコ近づくと…「はい、お父さん…あーん」と言ってユミの作ったサンドイッチを食べさせてあげた。「あのね…はじめてのサンドイッチは一番最初にお父さんに食べて欲しかったの」そう言って…母親ソックリの顔で微笑んだ。(…ユミ…かわいいやつだ…絶対嫁にはやらん)と思ったか…どうか…はさておき…二人は約束した花畑へと出掛けて行った。「よう…よう…イザーク。そんな顔するな…娘っていうのはいつかは好きな男かできてそいつのもとにいっちまうんだ…。涼なら申し分ないだろう…」と言ったバラゴを激しく睨み付けた。「ノリコ…出掛けてくる。今日は遅くなる。…」そう言って家を後にした。「ノリコさん…イザークさん…ご機嫌ななめなのかしら…」千津美の問いに…ただ苦笑いするノリコなのでした…。

あたしと涼君は…森の近くにある花畑へとむかった。いつもみている景色が…涼君と一緒だというだけで違って見えた。辺りがキラキラ輝いて…すると…そんな虹色の気持ちを真っ暗にする人物が向こうからやって来た。「あら…ユミ…こんな所で会うなんて偶然ね…」その子はクラスで一番可愛くて、お金持ちの女の子だった。回りにはいつも取り巻きの男の子達がいて…しかも…かわいいユミを目の敵にいつも意地悪な事ばかり言う…ユミの苦手な女の子でした。「…あら…見慣れない子が一緒なのね…」そう言って涼君をチラリとみた。涼君は、異世界から来てるのでなるべく目立たないよう…帽子を深々とかぶりうつむいている。ユミは「私の遠い親戚の子なの。学校がお休みで遊びに来てるの…」そう言うと意地悪そうな顔で涼をみた。(ふーん。なんかうつむいて弱そうな子…たいした子じゃなさそうだけど…ユミと一緒にいるのがムカつくわよね…そうだ…)そう言って「ねえ…ユミ…一緒にいる子…なんかナヨナヨしてひ弱そうよね。…なんかあんたのお父さんみたい…。あんたのお父さんって顔はいいけど…貧弱そうだもんね…あんたのお母さんも顔だけで結婚したんでしょう。」そうユミに言う女の子。涼が手をギュッと握りしめる。「あんたのお母さんだって、あんなかっこいい人と結婚できるんだもん。少しくらいひ弱で…ナヨナヨしてても目をつぶるわよね。ま…あんたのお母さんもたいした事ないけどね…」と言う女の子に「お父さんはナヨナヨしてないもん…。すごく強いんだから…あのバラゴさんだってかなわないんだから…」そう言うユミに「嘘つき…あんたは嘘つきよ。あのバラゴって人は国一番の戦士なのよ。そんな人より強いわけないじゃない…」そう言ってユミを突き飛ばした。「キャー」ユミは後ろに転びそうになる。それを優しく抱き止める涼。それからその子に「ユミに謝れ…。」そう言ってその女の子に近くと取り巻きの子が二人を囲んだ。「そんな態度とるなんて…ユミ…生意気よ…。前からあんたが気に入らなかったのよ。さあ…あんた達…ちょっと怖い目にあわせてやって…」そう取り巻きに合図する。その子達は…涼より体格の大きな子で…。「ユミ…下がって…」そう言うと涼は帽子をはずしてユミにわたした。そして涼は5人の大きな子達をあっというまにやっつけた。そして意地悪な子に近寄ると「この子の両親の悪く口は二度と言うな…」その子は涼の顔をマジマジとみつめ…真っ赤になってうなずいた。そして…ユミの手を取り…花畑へと向かうのでした。

花畑までの道のりで…さっきまであんなにはしゃいでいたユミがうつむいて歩いている。しばらくして…ユミがポツリポツリと話し出した。「あの女の子が言ってる事…よく言われるの。お父さんはかっこいいけど…弱そう…とか…お母さんみたいな人にお父さんはもったいないとか…大好きなお父さんとお母さんを悪口は…すごくつらい…」そう言うユミに「ユミの両親は…素晴らしい人達だ。僕はそんな二人が大好きだ。」そう言ってユミの手をギュッと握りしめた。涼君の手は柔らかくて…あたたかかった。私はそっと握り返した。そうして…私達はしばらく黙って歩いていた。やがて森を抜けると甘い香りがしてピンクの絨毯のような花畑が目の前に現れた。「綺麗ー。」私はその景色をしばらく眺めていた。「あのね…まだお父さんとお母さんが結婚する前に…すごく綺麗な花畑にいったんだって。そこでお父さん…お母さんに花束をプレゼントしてくれたんだって。きっとこんな綺麗な花畑だったんだろうなー。」そう言って涼君をみてニッコリ笑った。「あたし…もう…お父さんとお母さんが悪く言われても気にしない事にするね。だって…皆がなんて言おうと私は二人が大好きだもん…」そう言って…ユミは花畑に腰を下ろして花冠を作り始めた。「ユミ…ちょっと待ってて…何かあったら僕を呼んでね…」「うん…」そうしてしばらくして涼君が帰ってきた。ちょうどその時、ユミの花冠も出来上がり涼君の頭にのせた。「すごーい。かっこいい…まるでお花の国の王子さまみたい…」そう言ってから自分も花冠を被った。「…エヘヘ…私もお花の国のお姫様に見えるかなー?」そう言って涼君を見つめた。涼君は…すごく優しい笑顔をむけ…「ユミ…ちょっと目をつぶって…。」そう言われて目をつぶるユミ。涼君は…私が目を閉じた事がわかると…そっと左手を自分手のひらにのせ…スーと何かを左手の薬指にはめた。「…?」すると涼君が「ユミ…目をあけてもいいよ…」そう言われて目をゆっくりあけた。そして自分の左薬指をみつめた。そこには、クローバーの指輪と一緒にかわいい指輪がはめられていた。「涼君…これ…?」ユミの問いに恥ずかしそうに「クローバーの指輪は…今僕が作ったやつ。一緒の指輪は…僕がお手伝いしてお小遣いをためて買った指輪…オモチャだけど…いつか本物プレゼントするから…それまでこれをもってて…。」そう言って…真っ赤になって…「いつか…僕と結婚してね…約束だよ」その言葉に「うん…うん…私…涼君のお嫁さんになる」と嬉しそうに答えた。 そして…涼君は誓いのキスをしてくれた。それは私のファーストキスだった。私は…大人になっても この事を忘れない。大人になったら…またこの場所でかプロポーズしてほしいなーなんて思うユミちゃんなのでした。


mママさま…楽しいお話をありがとうございます。
イザークはどこに行ったのかな…まさか後をつけてるとかはないよね(汗)。






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